使い捨てWebアプリケーションを作る為の道具としてのRuby on Rails

私のとってRuby on Rails(RoR)は、使い捨てWebアプリケーション(WebApp)を作る為の道具である。ちょうど、Rubyが私にとって使い捨てプログラムを作る為の道具であるように。そして、RoRは使い捨てWebAppを作るのにとても向いている道具だと思う。念の為に言っておくと、別にRoRRubyが本格的なアプリケーションに向いていないと主張するつもりはない。単にRoRRubyで本格的なアプリケーションを作る機会がないだけである。

何故、RoRが使い捨てWebAppに向くのか?その理由は色々とあるが、一番の理由はやはりAgile(素早い)ということだろう。10分でWebAppが作れるのはやはり魅力的である。

私が使い捨てWebAppを作る目的の大部分は、内部DBのメンテナンス・ツールとしてである。内部DBのメンテナンス・ツールのGUIが欲しいが、ちゃんとしたツールを作るのが面倒な場合、私はRoRでちゃちゃっとWebAppを作る。慣れてくれば、ものの数十分でGUIが手に入る。しかも、MVCモデルに基づいた拡張性の高いWebAppである。RoRを使うまでは、WebAppが欲しい場合はRubycgiを書いていたが、今は全てRoRである。

個人的な経験からすると、RoRが、まずは内部向けの使い捨てWebAppを作る為の道具ツールとして普及する可能性は十分高いと思う。例えば、Amazonでもちょっとしたバックエンド・システムの作成にRoRを使っているようだ(http://www.loudthinking.com/arc/000558.html)。そして、Perlが、最初は使い捨てプログラムに使われていたのが、本格的なプログラムに使われるようになったように、RoRも使い捨てWebAppから本格的WebAppに使われるのかもしれない。